






震災後、この辺りが放射能汚染のホットスポットと呼ばれる地帯に入ってしまっている事を知り、夫婦でこれからどうするかを毎日話し合いながらずいぶん悩みましたが、やはり移住する事に決めました。香川県に引っ越して「あぐりか農園」を続けます。
今年に入って「あぐりか農園」はいろいろな意味で軌道に乗りはじめ、これからという所でした。素晴らしいお客様にも恵まれ、畑の方の土作りも菌類や雑草との共存が理解出来はじめ、自分なりの手応えと共に野菜作りのスタートを切った矢先に震災と原発事故が起きてしまいました。
放射能については気にしている人と気にしていない人でかなりの温度差があるようですが、僕は率直にものすごく恐ろしい事が起きてしまったと認識しています。農薬や化学肥料や遺伝子組み換えや電磁波や排気ガスやその他いろいろ今の世の中には怖いものが沢山ありますが、放射能によって起こりうる悲劇の率はこれらの比になるのでしょうか? 心臓発作やガンや白血病や、何世代にも及ぶ遺伝子の損傷やそれによって産まれてくる奇形の子。何冊かの放射能関連の単行本や新書に目を通すだけでその危険性がよくわかりました。ましてその被害は僕らの子供の世代が重く荷なうこととなりそうです。今元気に走り回っている子供達がです。
7月にうちで穫れたナスを検体に放射性物質の検査を市の農政課を通して実施しましたが、結果は「検出せず」でした。ですが、この結果はうちで栽培しているすべての野菜に通用するわけでは無いのは明らかで、この結果を聞いても私達はまったく安心出来ませんでした。僕自身ガイガーカウンターを使って畑のあちこちで簡易な線量測定を行ないましたが結果は場所によっては0.12μSv/h(毎時マイクロシーベルト)、また別の場所では0.34〜0.45μSv/hと極端な差が見られ放射能汚染が”まばら”であることと、簡易なガイガーカウンターとはいえ数値から見てやはり土地が汚染されていることは確かでした。
ですので、やはりこの土地で安全と言える野菜を栽培する事はもう本当に難しいことだと判断しました。日本中どこも同じだと大雑把におっしゃる方もいらっしゃいましたが、それでも私達は今現在線量の低い土地で「あぐりか農園」の続きとしての農業をやりたいと思いました。
それに4歳の息子を持つ親としても安全な場所での子育てをしたいと強く思いました。
幸い香川に住む友人とそのご家族やご親戚の方々の協力を得て向こうで畑を貸していただき新たに農業に着手する事が出来そうです。
急なお知らせで本当に申し訳なく思っております。
これまでお付き合いいただいたお客様には感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。
これからは香川県からの発送となってしまいますので送料が加算されてしまいますが、たまにでもご利用いただけると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
あぐりか農園
程島和浩







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